なんきんちゃん

Sep 24, 2014

中年釜のアタス。

体をそろそろ本気で気にしないとヤバイってことで、 プール に通い始めた。

プールに関しては モントリオール 素敵やんって思う。っていうのも、一般に無料で公開されている所があるのダス。何時から何時までとかっていう時間制限はあるんだけどね。

で、体に自信のない自分は、じーさん、ばーさんが多そうな所でひっそり泳いでいます。

まー、30分も泳げば足が吊りそうになっております。

 

オホホのホ。

 

 

日本のロッカーがどんな感じだったのか、今は全然思い出せないけど、コインを入れて鍵閉めるんでしたっけ?(あれ、これって銭湯?わすれたー。)

こっちだと自分でロックを買って、ロッカーに荷物入れてそのロックで閉めるようになってます。

ロックは南京錠ってやつ?英語だと padlock(パッドロック)ってよんでます。

これ↓

padlock chan

 

 

 

 

 

 

小さな鍵で開けるのではなくって、金庫のように番号を3回あわせて、最後に鍵が開くっていうのです。

だから、番号忘れちゃ大変ですわよん。

Padlockは2個ぐらい持ってたのに、番号を全く忘れたので、この機会に新しいものを2ヶ月程前に購入。

 

先週も、ルンルーンってプール通ってました。

が、急にPadlock の調子がおかしくなってきちゃった。

ここでは愛着を込めて呼びましょう、『なんきんちゃん』と。

なんきんちゃん、意固地になってるのかわかんないけど、とにかく固い。

もっすごい力いれないと動いてくれない。

お互い、まだ人見知り状態なので、なんきんちゃんのコツが掴めない。

泳いだ後のヘトヘトヨボヨボの中年釜の底力をみせ、なんきんちゃんに勝利。

フラフラしながらも、お着替え完了。ふぅ。

 

家に帰ってナンバーをぐるぐる回してたら、更に調子が悪くなる。

そして、ある欠点に気付いた。

 

『このなんきんちゃん、右に○○、左に○○とかって関係なく、45にあわせるとカチッと開いちゃうぅ。』

 

 

ぶっ壊れちゃってやんの—。

45で開いちゃうんでやんの—。

2ヶ月しか経ってないっつ—の—。

 

 

翌日もプールに行くって決めたけど、新しいのを買うのは未だ嫌だったので、同じなんきんちゃんにお付き合い願う。

念のため貴重品は全く持たず、着替えのみを持って行ったのです。

鍵を閉める前に、45で開くかを最終チェックして、ロック。

 

『よろしく、なんきんちゃん。 45で開けようとする奴がいるなら、アンタの意固地を発揮してね。』

 

精一杯泳いで、中年釜の体は再びぜぇぜぇ。

体が叫んでいる。

 

『中年釜よ、普段から運動せーよ。』

 

 

フラフラしながらロッカーにたどり着く。

シャンプー取り出してから、シャワー行こうって思い、なんきんちゃんに触ってみる。

 

『あら、この子、また意固地になってやんの。固いジャーン。』

 

5分経過。

 

『………..開かへん。』

 

10分経過。

 

『…………ちょっと、まじでっ。』

 

 

15分経過。

 

『あかん…。取り合えず先にシャワー浴びて気を取り直そう、シャンプーないけど。』

 

ってことで、一旦シャワーへ。

何事もなかったかのように、再びロッカーに戻ってくる。

澄ました顔してばばんばーん。

45に番号を合わせてみる。

 

 

『あきまへ——————ん。』

 

 

 

hito

『なんきんちゃん、あいてー。』

 

 

 

padlock chan

『………………。』

 

 

 

 

 

hito

『お願いしますぅー、なんきんちゃん』

 

 

 

padlock chan

『………………。』

 

 

 

 

 

 

hito

『アンタがロック外してくれないと、帰れないのぉ〜。』

 

 

 

padlock chan

『………………。』

 

 

 

 

 

 

 

くっそー。

 

 

 

hito

『おまん、許さんぜよー。』

 

 

 

padlock chan

『………………。』

 

 

 

 

 

 

dameyo

『いいじゃないのー。』

『だめよー、だめだめっ。』

 image:  https://www.youtube.com/watch?v=P1ulFNtu-rM&list=UU9kkLTFR6fS3uJB75yx0idg

 

padlock chan

『………………。』

 

 

 

 

 

 

 

負けた。

せっかく覚えた日本エレキテル連合の口調でもビクともしやがらねー。

 

 

矢吹ジョ—の最後を演じてみましょう。

 

『燃え尽きたよ、燃え尽きた。真っ白にな…。』

 

同情して意固地も揺らぐかと思ったが、同情なし。

 

 

 

『冷たい方ですことぉ—。』

 

 

アホなことをしてても仕方ないので、プールのスタッフさんの所へ行って事情説明。

『す、すいません。ペンチみたいなのありますかぁ…。これこれの事情で…。』

そしたら、超キャワイィ メンズスタッフさんが対応してくれた。

I’m sorryっつったら、

 

『いいよぉ、たまにあることだから。ここで待っててね。』

 

やて。

まー、素敵な対応でした。面倒くさいって態度も全くなく、ペンチをどこかに探しに行ってくれた。

 

 

『イケメンで、性格よし。非の打ち所がなし。』

 

 

こういう人と話すと劣等感がわく。

 

 

『自分て、不細工な割に性格悪いよな』

 

 

とな。

スタッフルームの横で待ちながらプールを眺めて、時計をちら見。

 

『10分か。意外と時間かかっちょる。』

 

普段は待たされても全然気にしない性格だけど、水泳パンツイッチョな中年釜は、寒さをこらえるのが必死。

と、そこに高枝切りバサミサイズのデッカイペンチを持ったイケメン登場。

 

 

高枝切りバサミがイケメン効果で格好良くみえる。うっとり。

 

 

ロッカーに案内してって言われ、我に帰り、ロッカーへ。

 

滑稽でしょうな。

高枝切りバサミサイズのペンチをもった男と、猿っぽいちっこい中年釜が人々を横切る。

ジロジロ見られるが、気にしてらんない。

 

ロッカー内に何があるかを確認され、答えたらそのでっかいペンチ(日本語で何かしらんのでそう呼ぶとする)でなんきんちゃんをチョッキーン。

 

意外とあっさりなんきんちゃんが切られる。

 

まぁまぁ、ショック。まだ2ヶ月程の付き合いだったのに。

 

nankin-chan

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じでガッツリ一発でカットされました。

 

 

とほほ。

 

 

別に安物でもなかったのに、こんな直ぐに壊れるなんてっ。

大量生産に品質追いついてないじゃなぃかー。

 

あほぉ〜。

 

新しいのを買うのがもったいないので、現在、友達のをかりてます。

(この友達のは、10年以上経っているらしいのっす。同じメーカーのもの。でも、彼のは Made in Canada でした。さすがっ。)

 

 

どうでもいいでしょうが、でっかいペンチをBolt Cutters、ちっこいペンチをPliers(プライアーズ)っつうらしっす。

こんな言葉に縁がなかったので、英単語が2つ増えました。

きっと、中年釜のアタスは数ヶ月後には忘れているでしょう…。

 

 

お疲れさまでしたー。